木が仕事の効率をあげる???

木には他の建材にはない人に良い影響を与える効果があります。
今回ご紹介するのは"目が疲れにくくなる"ということです。

木材 拡大断面(W800).jpg

写真1:増田 稔(1997) 「木材と感性」公益社団法人 日本材料学会『材料』{VOl,46}NO.7,p.845-850

オフィスや学校または自宅で机に向かっていると、どうしても窓から入ってくる紫外線が反射することにより目にあたり、角膜がダメージを受け充血したり痛みをともなったりします。 もともと木が生えているとき、木はずっと紫外線にあたっていると思いませんか?
木は樹皮という衣をまとい、紫外線が内部まで浸透しないように自身を守っています。 木材になってその衣を脱ぐと、その表面には肉眼では見えない無数の穴があります。その穴こそが光を拡散させ紫外線を吸収し、程よい光沢を私達の目に届けてくれます。(写真1参照)
下記は光の波長ごとに反射率を比較したグラフです。

反射率グラフ(掲載用).JPG

表1:(財)日本木材備蓄機構「木を生かす」,1989


紫外線の波長が100nm~400nmなので、その範囲の反射率は他の素材よりも低いことがわかります。

パソコンに向かって仕事や勉強をしたりする方はどうしても目が疲れやすく、目からくる頭痛や肩こりに悩まされているのではないでしょうか。木材が紫外線の反射を抑え吸収してくれるおかげで目の疲れを軽減し、仕事の効率もあがることで仕事時間も短くなったら一石二鳥です。
紫外線はお肌にも悪影響を及ぼすこともあるので美容にも良さそうですね。一石三鳥?