中高層木造建築物の発展を目指す国際的イベント『WOODRISE 2021 KYOTO』に出展!
2021年10月16日、17日に京都国際会館で開催されました『WOODRISE 2021 KYOTO』に参加してきました。 メインプログラムである各セッションでは国内外の第一線で活躍されている有識者の方々のお話を伺うことができました。木材利用の効果やメリット、また木造建築物の耐久性、音環境、維持保全など様々な分野について勉強することができ、何よりも各国の最先端のプロジェクトや政策をうかがえたことは国際会議ならではだと感じました。今回のセッションでハッとさせられたのは、今話題のカーボンニュートラルへの世界と日本の意識の違いです。それについては今後、この『木で建ててみよう』でも記事として皆さまにお伝えできればと計画中ですので、今しばらくお待ちくださいね。 オンサイト開催ではゼネコンや住宅メーカーなど29社が展示ブースを構え、各企業の最新情報が発表され、そのうちの一つ、前田建設の展示ブースは以前ご紹介いたしました『木鋼組子』をベースに弊社の若手設計者がデザインしたインパクトのある展示空間にてお客様をお迎えしました。 今回の記事では展示内容の一部をご紹介いたします。 前田建設の今までの経験とお客様のニーズに応える技術を4つに分けて実例とともに展示しました。 1.木をあらわしで使用することで木材の持つ美しさとダイナミックさを活かし、デザイン性の空間を表現する技術。 2.屋内プールなど大空間を実現させる技術。 3.構造体と音響を一体化し、失わせないデザイン性などエンジニアードウッドを様々な形で表現する特殊デザイン技術。 4.高層化する都市木造を実現させるためのハイブリッド工法や木鋼組子。 過去の実施物件についてはホームページ内の作品集(https://kidetatetemiyou.com/projects/)でもご紹介しておりますのでぜひ、ご覧ください。 また、木で建てる技術だけではなく和歌山県内の林業関係者で組織する 「架線集材の低コスト化・省力化技術研究会」と(株)前田製作所で共同開発した油圧式集材機や(株)前田製作所と共同開発した木材をBIMデータを基に加工するロボットアーム型加工機「WOOD STAR」といった技術についても展示しました。 本展示会は、コロナの影響を受け現地にいらっしゃるオンサイト参加の数は例年の開催よりは減少してしまったようでしたが、参加された多くの方が前田建設の展示ブースに足を止めじっくりとご覧いただきました。「多くの木造物件を手掛けてらっしゃいますね。」「経験値が高いですよね。」とお声をかけていただき知っていただけた喜びと同時に皆さまに前田建設の木造を今後も多く知っていただけるよう一層精進しようと思いました。 また、木に携わる多くの方々と出会い、お話させていただいたことは大変勉強になりました。
本イベントは、2017年にフランスのボルドー、2019年にはカナダのケベックシティで開催された中高層木造建築物発展のための国際的なイベントです。今回はコロナの影響を受けオンサイトとオンラインのハイブリッド開催となり海外の方を会場ではあまり見かけることはありませんでしたが、その代わりとして来年、海外の方との社交行事は開催されるとのことですので今から大変楽しみにしています。■前田建設ブースの展示内容
併せて展示ブース外壁でも、しっかりとこのホームページの宣伝をするために施工の達人と現在連載中のリス太郎が活躍する「今なぜ木造建築なのか?」を展示しました。 幅1.5mの壁に大きく展示した写真とイラストはご覧いただけた方には印象に残ったかなと自負しております。WOODRISE 2021 KYOTOの出展を終えて
最後になりましたが、前田建設ブースに足を運んでいただいた皆さま、誠にありがとうございました。